松村上久郎のブログ

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【金曜ロードショー】ルパン3Dは「ラピュタになれなかった」ルパンだった?【ネタバレあり】

ルパン3世の3D映画があることは知っていて、ビジュアルは悪くないな、むしろいいなと気になっていたけど見ていなかったのです。

金ローでついに見れたので、好き勝手に感想を書いてから寝ようと思います。

 

ルパン三世 THE FIRST

↑これね

 

●良かったところ

・不二子のおっぱいがちゃんと揺れてた

・ヒロインのレティシアちゃんが可愛かった

・3Dのアニメーションはうまくいっていたと思う。全体的にいい。

 

●微妙だったところ

・ 無駄なセリフが多い。

 「この手紙は...ボストン大学?私の論文勝手に送ったの!?」

 「ああ...部屋からちょいと借りてな...大学は優秀な人材をいつでも求めてるってよ!」

 じゃなくて、

 「この手紙は...!?」

 「(ニヤッとだけ笑って)大学は優秀な人材を求めてるってよ!」で十分。

 いや、なんならこれもなくって「さいなら〜!!」でもよかったくらい。

 こーゆーのは説明しないから粋なんじゃよ。

 

・1つのカットが長すぎ。

 特にルパンのご先祖さんが実はヒロインの爺さんと云々、とか説明しすぎ。そーゆー肝心なことはもっと物語の肝心なところでハッと気づく方がええんとちゃうか?

 

・クライマックスのチャンバラが回想なのはあかんとおもう。

 せっかく普段は敵である銭形のおっちゃんも味方にしてチャンバラするんだから回想でざっとやるんじゃなくて物語の渦中でリアルタイム的興奮の中見せて欲しかったよね。「やっといたぜ!」は微妙。

 まあ、あのヒトラーのフリ作戦をやって視聴者を騙したかった気持ちと葛藤はあったろうけど。チャンバラ犠牲にしてまでやるカラクリでは正直なかったかな。

 例えば、もっと爺さんを有能で悪いやつにして、ヒトラーの偽物を用意したのはその爺さんで、ヒトラー信者の上官を都合よく使うために精巧なダミーを用意してたやでっていう方がまだマシやったとすらおもう。爺さんには最初は優しい爺さんのふりしてもろて。土壇場で正体表す感じで。

 

・敵役の強さと悪さが中途半端。

 レティシアを育てた爺さんの悪さが中途半端で、なんかヒトラーを慕ってたあの上官の悪さと強さも中途半端。

 爺さんもどこまで悪いやつなのか、どのくらい同情の余地があるのか正直よくわからないまま4んでしまった感じはある。最後に回想がほんのり入ってはいるが、弱い。

 なんとなくルパン版ラピュタをやりたかったんやろなーという感じはするけど、滑っている。

 これだったら爺さんと上官は一人にまとめた方がまだマシだったともおもう。

 例えば、ムスカの上にさらに変な上官がいたらラピュタはめっちゃ見辛い映画になるしムスカに集中できない。(ラピュタの雷のついでに海に落とされたアホ的な軍人はいたけど、明らかな無能として書かれているのでムスカが霞まない)。が、ルパン3Dはそれやっちゃってる感じある。

 解決策としては、片方を明らかによくむき出しのアホ、片方をもっと有能でずるくて悪くしてコントラストを作る。

 ルパンの敵役としては結局どっちも悪さと強さが足りない。これでは夢中になれないしチャンバラもやっぱり盛り上がらない。イマイチハラハラできない。兵器が強力なのはビジュアルでわかるが悪役の悪さやずるさ、強さをもっと描く努力はすべきだった。

 爺さんを最初は優しく書いておいて、あとで化けの皮を剥がしてよくむき出しに描くか、爺さんを最初から無能にして、上官をムスカそのものにしちゃった方が絶対によかった。あの上官があのわけわからん装置を使いこなせているのも、レティシアの分家の末裔みたいな感じにしてしまえばいい。「ラピュタじゃん」と言われてもええやろ、「ルパン版ラピュタやで!3Dやで!」とした方がエンターテイメントとして救いがあった。

 つまりムスカが二人に分裂して無能になった感じの微妙なラピュタを見ている感があった。微妙な例えだけど。

 

●まとめ

 ビジュアルはよかったしアニメーションもよかったが、脚本に無駄なところとまずいところが点々とありイマイチ乗れなかった。が、映画としてそれなりに楽しくはあった。監督がヤマカンなのですんなりいかねえんだろうなぁと思ったが案の定、といったところ。あと謎解きはもうちょっと歯ごたえあってもよかったかな。偉そうに星をつけるなら、★3という感じ。

 では、お休みなさい。

 

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↑作画がいいやつ