松村上ブログ。

ブログです。

なんなんだよ、という話

子孫を残す、というのはどんな動物でもやっている。

人間でもやっている。

何か目的があるというよりは、

そうしないと気が済まないからやっている、というのが

本当のところだと私は思う。

 

 

問題なのは当の子孫たちのことで。

私たちだって明らかに誰かの子孫なんだけど、

私たちは何をしているかというと、子孫を残している。

 

人間だから、他の動物と違って

一応飛行機を飛ばしたり月まで行ったりしてみてる。

でも全部結局、広い意味で子孫のためにやっている。

「人類発展のため」というけれど、要するに子孫のため。

次の世代のためということで人間も頑張っている。

 

 

 

でも、次の世代も、

「次の世代のため」といって頑張っている。

 

 

一部の動物だけがそうやっているとか、

人間だけがそうやっているというならまだ可愛いのだけれど、

どんな生き物も「子孫のため」ということしかやっていないのであれば、

「生き物全体が、全部こんな調子」ということなのであれば、

「生きてるって結局何なんだよ」という気分にはなる。

サクラマスの話

サクラマスという魚がいる。

川で生まれて海に出て、大人になったらまた川に戻ってくる魚。

前、テレビの動物番組で特集をやっていた。

 

川で生まれた時から仲間と競争して、

体が大きくなったものだけが海に出て行く。

海に出たらもっと競争して、

川に帰ってくるのはほんのすこし。

それで帰ってきたら何をするかというと、

卵を産んで死ぬ。

 

川が浅くなっていて、体がほとんど水面から出ていて、

呼吸できないでそのまま死ぬ。

それが彼らの寿命。

 

 

その一連の流れを見て、

大自然の美しさとか、生命の神秘とか、

そういう気分になれる人とそうでない人がいると思う。

「ああ、生きてるって素晴らしい」って思える人がいる。

私は、「ああ、生きてるってやっぱりなんか辛いな」と思った側で。

準備で死ぬ話

赤ん坊のとき

幼稚園に通うための準備をする

 

幼稚園のとき

小学生になった時のための準備をする

 

小学校のとき

中学生になった時のための準備をする

 

中学生のとき

高校生になった時のための準備をする

 

高校生のとき

大学生になった時のための準備をする

 

大学生のとき

社会人になった時のための準備をする

 

社会人になったとき

老後のために準備をする

 

 

 

 

老人になったとき

ただ準備のためだけの人生だったと気づく

携帯電話の話

携帯電話はどんどん新しいのが出るし、

「こんなペースで新しいの出さなくてもいいんでないか」

と思っている人もいる。

 

でも会社としては新製品を開発しないとならなくちゃだから、

無理やり何か機能をつけたり容量を増やしたりして売る。

 

一応何か変わっているし、それが欲しいという人がいるのも知っている。

でも、「今持ってる携帯で十分じゃないの?」とも思う。

 

 

 

つまり僕たちは、

なくても困らないものを作るために働いて、

なくても困らないものを買うために働いている。

 

 

今日本は、そういう暮らしに慣れきっちゃってるんだから、

「俺何のために生きてるんだろう」

っていう人が出てくることに何の不思議もないと思う。

ガッツの話

「今の若者はガッツが足りない」

「私の若い頃はこんなことはへっちゃらだった」

と言ったセリフは特に新しくも面白くもないし、しかも困ったことに

肝心の、若者の役に立たないのですね。

 

 

ある時代の悩みは、現代では解決している。そこまではいい。

昭和の時の悩みは平成では解決されているものもある。

極端に言えば、原始時代の人間の悩みだって、

現代人はかなり解決している。

(飢え、当時治療不可能だった病気、出生児の死亡率など)

 

しかし、現代人は、原始時代にはなかった悩みを抱えている。

(学校のいじめやストレス、うつ病、過労死、公害や環境汚染など)

もちろん、昭和の時代になかった問題を平成人は抱えている。

 

 

時代が違うのだから悩みが違って当然だと思う。

「今の若い人は」という人たちはこの点を軽視して、

平成に新たに生まれた問題について深く考察しないので、若い世代に疎まれてしまう。

自分たちの時代の通りにやれば今の時代の問題も解決するだろうと

安易に思っているのでそのようなことになる。

 

結局話し方としては、

「昔はこうだったからもっと頑張れ」ではなくて、

「今はこうなっているからこう工夫してみてはどうか」としなければいけないのである。

「派手な色よりグレーに限る」

「派手な色よりグレーに限る」

という言葉が美術界で有名なのだそうで。

 

グレーという、一見地味な印象のある色が

画面をかなり力強く支えるという事実があるのであった。

 

個人的にも絵に色を塗るものだから、

全く心当たりがないわけでもないのだけれど、

しかしこうした肝心なことを私はつい忘れてしまうのである。

 

今はかなり線画寄りだけれど、

線画とも色塗りとも同じくらい関わっていきたい。

 

馬の話

馬のしっぽには実はそれなりの重さがあるという話。

 

馬は時速70kmほどで走ることが可能だけれど、

加速の際にはバランスが崩れやすくなる。

その時に、重みのある尾がバランスをとる仕事をするのだそう。

 

重いパーツがあったら速く走るのに邪魔なのではないか?

と、私なぞは考えてしまいがちだが、

重いパーツがあるおかげで、彼らは結局速く走れるのであった。