松村上久郎のブログ

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日記!!!:96ページの線画を終えた時点の心境

日記だオラ!!!!!!!!!!!!!!お疲れ様です!!!!

 

とりあえず構想込みで1年10ヶ月くらい進めてた自分のマンガ(バンド・デシネ、以下BD)の線画がついさっき描き終わりましたから記念に心境を書き綴ります。

どうせこの時間(1:00くらい)まで絵をやってると神経が立ってるので寝付けませんですたい。

 

・え??96ページのフルカラー水彩マンガ??

(バンド・デシネ、BDは1冊完結のマンガスタイルが基本だ)

まず、ネームが96ページで確定したのが2、3日前。

線画をほぼほぼ同時進行していたので、その時点で線画が87ページくらい。

わいは1日1枚線画やったらわりとヘトヘトになる人間なんやけど、なんとしても線画を6月中に終わらせたいから1日2,3ページペースでやってました。たいへん。ほんとうたいへんだった。精神的にちょっと攻め攻めだった気がするのでこの感じのムチャは半月か、どう長くても....いや半月が限界だと思った。

1日もスキマを開けられない、というプレッシャーはやはりきついものがある。おいそれとやっていいスケジュール感ではないと改めて感じた。

とはいえなにか大掛かりな仕事を終わらせようと思ったらそれなりに「リキ」が要る。自分の描こうとした物語のボリュームを考えれば避けられない精神負荷だったろうと思う部分は多分にある。なるほどぬ。

 

・なんでこんな長くなったんや

なぜこんなに長くなったのか。単純に、最初に考えた設定を一通り回収しようと思ったらそのくらい長くなってしまった。最初に用意したバックグラウンドが単純に50ページで終わらせるにはデカすぎた気がする。

あとキャラクターが多い。今回とにかくキャラクターが増えた。正直自分の管理能力を多少越えた数のキャラクターの利害関係が絡んでしまったので、物語をしまうまでにかなりしっちゃかめっちゃかした。それでもなんとか96ページで、当初思っていたよりもきれいに畳むことができたのは僥倖といえそうです。

 

物語の中盤を描いて「迫りくる敵」のページがちょうど50p。

そうなるとやはり、そこから話を畳むのに50pかかる。故に96ページ。

むしろよく4ページ巻いたなというかんじ。

アクションシーンはとくにページを消費しがちだけど、ちまちまやっててもスカッとしないし、クライマックスにむけた加速度ってのが必要なので必要経費。むしろよかった。

 

あとマリオの映画とかを見て「勢いでいいんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」と勝手に納得したりもしたのもポイント。

ややこしくなりすぎた設定的なものをぶっ倒していくみたいなときも必要。

 

・描きたいことぜんぶかけたか?

物語の舞台とか、敵さんの真の目的とか、頭の中で思いついた伏線とかクライマックスの取捨選択。見えてくるまでに相当な時間がかかってしまった。

描くべきものや描きたいシーン、セリフを過不足なくつっこんだとおもっているが、今回については語りきれてない設定や没になったセリフやシーンなどがいつもよりも多くなった。今回はとにかくボツ設定が増えた。

 

それがいいか悪いかというと決して悪いことではなかったというのが収穫で。

たとえば、「追跡者」パートはぜったいこれをやろう、あれをやろう、というのが1年前の構想の時点からあったわけだけど、いざそのくだりを描く段になると、圧倒的にリズムが悪いと判明する。

使おうと思っていたアイディアがここにきて使えない、ぴったりこない。はて困ったどうしよう、というところでスッともっとめんこくていいアイディアが浮かび上がってくる。こっちのほうが断然いいじゃん、あわてて描かなくて本当に良かった、ということを結局何度か経験した。

最初に思いついたアイディアが一旦パーになってからほんとうにキラキラしたものがでてくるということだと思ったです。

で、そのへんのアイディアを出すきっかけになるのが結局今回も〆切だったという身もふたもない話。これは健康に良くないです。

 

あと、ボツじゃないんだけど、物語の中で触れられなかった設定というのもまたある。

肝心なのは、思いついた設定をかならず物語のなかで触れて説明しなきゃいけないってわけではないということで。さっと触れて最後までスルーっていう選択肢は全然あるというのがポイントとわかった。語られていない裏の設定がちょっとある、くらいでちょうどいいのかもしれないとも思った。あんまりそういう奥行きのある話を描いたことはなかっただけに新鮮。

 

ぜんぜん水彩塗りとか残ってるんだけどぬ。

 

・ネーム書かない派から書く派に?

結局、

①ざっとしたネームを切って

②イケそうな描き順を想定し

③描きつつも

④思いついたネタやコマはその場でスッとアドリブ。

 

こういう形に行き着いたです。もともとネーム切らない(切れない)タチだったんですけど、こう土壇場だと頭の中だけでウンウンやってるだけでは立ち行かなくなってきたので、一旦頭の外にネームを出すという必要に駆られたかんじです。

 

とはいっても物語の中盤~終盤だからネームが立った(アクションシーンが多いし)という気も半分していて、

まだ物語が見えてこないときはフィーリングでとにかくバラバラにページを描いていってその間をあとでネームで埋めるみたいなやり方もありかという感じ。

おそらく物語...マンガの立ち上げ当初と、畳んでいくときの力学が微妙に違うのでネームの立場や効き目も変わってくる感じかと思った。

 

とはいえ↑のフローをこの数週間でいやというほどやって、

1️⃣1日で3~4枚ネーム切ってためて(ネームはネームの日をつくる)

2️⃣その線画を2,3日かけて仕上げていく(線画は線画の日をつくる)

という、ためて出すみたいなリズムもなんとなく自分の中で定着というか、以前よりはつかめるようになったかんじで。そのへんは良かった気がするです。

右足と左足を交互に出して歩くようなかんじですぬ。

次回以降いいかんじでネームリズムをブレンドしていきたいっていうかんじ。

書き順とか探るのに便利なのよねん。

 

 

・明日から塗るの?

頑張って塗ります。ぜんぜん60ページくらいのこってる。線画のレタッチとかセリフレイアウトとか表紙とか表紙とか表紙とか全然残ってるけど、ここまできたら大丈夫。たぶん。

 

・なんていうタイトルのバンド・デシネになったんや?

「ニコの旅~凸凹西部!星と月のこどもたち~」になりました。

2021年9月あたりで思いついたタイトルは単に

「ニコの旅~星と月のこどもたち~」でしたが、そこに「凸凹西部!」が加わった形。

この理由は、まあ、後日ゆっくり実況の動画でもつくってそこでしゃべりましょう。

そのサブタイを発掘するまでが本当に大変だったんですよ。本当に!!!!!!!!

 

・いつ発売?

8月5土-6日のわいのイベントにあわせて新刊発売予定です。↓

www.tentosen-kobe.com

 

こみゅーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

神戸でやる個展+ライブペイントなイベントです。

これに間に合うようにがんばるです。。。。。

あ、通販も予定してるです。安心。

 

 

・ねろ

 

ねる。