松村上ブログ。

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普通の炊飯器を4倍の値段で売るトリックのはなし

あなたはこれから、1つ2500円の炊飯器を売る。

これは原価なので、あなたはこれより高い値段で売らないといけない。

 

 

①外向きには30000円の炊飯器と言っておく。

 

②この炊飯器、2つつけても変わらず30000円、という。

 

③さらに、今日ご注文いただいた方だけ特別に

 ズバッと10000円を値引きすると伝える。

 この時点で、お値段20000円。

 

④そして、あなたの炊飯器を10000円で下取りします、と伝える。

 

結局、商品のお値段は10000円になる。

このまま売れれば、あなたは5000円(炊飯器を2つ譲るので)と、

中古の炊飯器を手に入れることができる。

もっと売上を上げたければ、①の値段をあげる。

 

 

 

④のところが実はかなり鬼畜で、

実際のところ「10000円で下取り」は全くしていない。

ただ10000円を、最初に釣り上げた30000円から引き算しただけである。

購買者は結局、炊飯器をただで譲ったことになる。

 

というか、「10000円で下取り」という言葉を使うそのためだけに、

①で10000円余計に高く値段を設定しているのである。

 

炊飯器に本当に30000円の価値があるのではなくて、

この①〜④の話の流れを作りたいから勝手に30000円と言っているだけ。

ここが今回の話のミソである。

 

 

 

テレビショッピングのCMを眺めるときは、

最後に言われた値段をぜひ4で割ってみよう。

商品の正体がなんとなくはっきりしてくると思う。

宇宙船地球号とはいうけれど

肝心の目的地がない

消費者金融の話

消費者金融って一体誰が利用しているんだろう、といつも不思議に思う。

 

 

まず、誰にでも、どうしても毎月払うお金があると思う。

(家賃、水道代、電気代、税金など)

それを払ってお金が余っているなら、

その中で他の何か贅沢をすればいいだろうと思うし、

家賃などを払ってしかも月収から足が出ているなら、

今より小さい家に引っ越せばいいと思う。

 

 

会社の経営者が経営のためにお金を借りることは普通だけど、

普通の個人の、消費者がお金を借りるのは最初から変だと思う。

だって、借りる羽目になっている時点で経済能力がないのだから。

返済能力がない人ばかりがやってくることになるでしょう。

 

 

借金というのは返さないといけないお金なのだから、

経済能力のある人しか借金はするべきじゃないのだけど、

経済能力のある人は最初からお金を借りないし。

なぜか経済能力のない人がお金借りるし。

しかもCMでそれをおすすめしてるし。

「今月厳しい?なら〇〇へ!」という感じで。

 

「今月厳しい人」はそもそもお金借りたらまずいだろうといつも思う。

来月も厳しいのだから返せないでしょう。

でも借りろという。ローンのCM自体、改めて見るとかなり多い。

 

なんかやっぱり、この国変だと思う。

優しいところへ行く話

先月のことだけれど、

車で外出した折に、杖をついた老人を車に乗せて運んだ。

 

本当は車で、一度通り過ぎたのだけれど、

少なくない荷物を背負って、息を切らして歩いていたことが

妙に目に焼き付いてしまい、

結局戻って、目的地まで送ったのだった。

車では5分とかからなかったが、

杖では一体どれほどかかっただろうと思う。

 

 

高齢者の運転する車が若い命を奪う事故の報道も目耳に辛い。

「高齢者は免許を返還しろ」という声が増すのはわかる。

 

けれどこうした時にこそ、私たちは

高齢者をキッと睨みつけるのではない、なにか優しいところに

辿り着くべきではないかと私は思う。

先行投資の話

こどもたちが自分の将来のために先行投資すること、勉強すること。

それ自体はまだいいと思う。

 

問題なのは、今みんなが先行投資しているのは、

読み書き・計算のことだけなのですね。

そこばっかり鍛えて、他の余計な力を磨かせようと思っていない。

 

実際、自分のこどもがピアニストになりたいとか、芸術家になりたいとか、

映画監督になりたいとか言い始めた時に、

「とりあえず今の勉強頑張ったら?」と親は言うでしょう。

君の好きな勉強をしなさいとなかなか言えない。

なぜなら自分がやってこなかったから。

 

 

読み書きのことでしょう、「今の勉強」といくら言っても。

それはみんなやってるんです。

みんなやってるんだから、自分は何か違うことをしなきゃならないんです。

今はどうしても競争社会だから。

なんなんだよ、という話

子孫を残す、というのはどんな動物でもやっている。

人間でもやっている。

何か目的があるというよりは、

そうしないと気が済まないからやっている、というのが

本当のところだと私は思う。

 

 

問題なのは当の子孫たちのことで。

私たちだって明らかに誰かの子孫なんだけど、

私たちは何をしているかというと、子孫を残している。

 

人間だから、他の動物と違って

一応飛行機を飛ばしたり月まで行ったりしてみてる。

でも全部結局、広い意味で子孫のためにやっている。

「人類発展のため」というけれど、要するに子孫のため。

次の世代のためということで人間も頑張っている。

 

 

 

でも、次の世代も、

「次の世代のため」といって頑張っている。

 

 

一部の動物だけがそうやっているとか、

人間だけがそうやっているというならまだ可愛いのだけれど、

どんな生き物も「子孫のため」ということしかやっていないのであれば、

「生き物全体が、全部こんな調子」ということなのであれば、

「生きてるって結局何なんだよ」という気分にはなる。

サクラマスの話

サクラマスという魚がいる。

川で生まれて海に出て、大人になったらまた川に戻ってくる魚。

前、テレビの動物番組で特集をやっていた。

 

川で生まれた時から仲間と競争して、

体が大きくなったものだけが海に出て行く。

海に出たらもっと競争して、

川に帰ってくるのはほんのすこし。

それで帰ってきたら何をするかというと、

卵を産んで死ぬ。

 

川が浅くなっていて、体がほとんど水面から出ていて、

呼吸できないでそのまま死ぬ。

それが彼らの寿命。

 

 

その一連の流れを見て、

大自然の美しさとか、生命の神秘とか、

そういう気分になれる人とそうでない人がいると思う。

「ああ、生きてるって素晴らしい」って思える人がいる。

私は、「ああ、生きてるってやっぱりなんか辛いな」と思った側で。